適正な弁護士の数


弁護士の最所です。

「法曹養成制度検討会議」が、司法試験合格者数年3000人程度の政府目標を撤廃する旨の中間提言を正式に了承したとの報道がなされました。

司法試験の合格者数を具体的に何人とするのが妥当かにつきましては、正直、私には分かりません。

ただ、弁護士の数が増えたことによって、多くの法律事務所が、無料で法律相談を行うようにもなりましたし、休日夜間の法律相談を行う法律事務所も増えてきました。

弁護士へのアクセスが容易になったことは事実だと思います。

その一方で、弁護士業界での競争が、激化してきたという印象はあります。

競争が激化する中で、新規参入した弁護士が生き残っていく為には、弁護士業務としてのニーズがありながら、今までの弁護士が行っていなかった分野を積極的に開拓していかなければなりません。

新規分野の開拓を行って行く弁護士に対して、営利主義であるなどと批判する人もいますが、ニーズがある分野を開拓していくこと自体、何ら非難される謂われはないと思います。

今まで誰もやらなかったことに対して、ベンチャー精神で果敢に挑んでいくという姿勢が弁護士にも必要とされている時代となったのではないでしょうか。