弁護士の最所です。
弁護士を主人公にしたドラマが、テレビ朝日とTBSで放送されています。
自分が従事している仕事がドラマになると、それはそれでやはり気にはなりますので、たまに録画して見るようにはしています。
ところで、やはり、違和感があるところはあります。
違和感「その一」 弁護士は、そんなに出歩きません。事務所外に行くのは、ほとんどが法廷と警察署で、たまに顧問先の会社か弁護士会に行くくらいです。あとあるとすれば、稀に医師の意見を伺うために、病院に行く、強制執行の場面に立ち会う、あるいは、示談をするために被害者の方が指定した場所に行く程度でしょうか。
違和感「その二」 弁護士バッジが違う。当然と言えば、当然ですが、見慣れている人間からすると、一見して違うのがわかります。
↑ 本物のバッジ
違和感「その三」 ドラマに登場する世代の弁護士は、普段バッジを目立つ形ではつけていません。地域にもよりますが、首都圏の弁護士は、大抵、バッジを裏返しにして、襟につけています。警察署や裁判所に入るときに、表に付け直す程度です(TBSのドラマで、香川照之さん演じる佐田弁護士が、バッジを裏返しにつけていて、逆にリアルだと思いました。)。
↑ こんな感じで裏返しにしています。
夏になると、ワイシャツにバッジをつける訳にもいきませんので、身分証明書の携帯で代用することも多くなります。
ところで、このバッジですが、裏には、「日本弁護士連合会員章」の文字と、各弁護士に割り当てられている登録番号が刻印され、一番下に、「純銀 造幣局製」との文字が刻印されています。
↑ 裏はこんな感じです。
これから、わかるように、弁護士バッジは、金製ではなく、銀製で金メッキが施されているものです(但し、希望して費用を支払えば純金製のバッジの貸与も受けられます。)。
ドラマだと、弁護士であることを強調する為に、常にバッジを目立つようにつけていますが、実際のところ、少なくとも、裁判所や警察署以外の場所では、目立つ形でつけることは、ほとんどありません。
仰々しいバッジをつけて、あまり目立ちたくはないというのが、本音です。