弁護士の最所です。
27日に堀江貴文氏が仮釈放されました。
堀江氏が行ったことについては、色々な意見もあるかと思いますが、有罪の判決を受けた以上、法的に許されない行為をしたということ自体は否定できないと思います。
ただ、有罪となったからといって、堀江氏の行為すべてを否定すべきだとは思いません。
堀江氏の事業での成功が、起業家を目指す若者に勇気を与えたことは事実です。
その一方で、堀江氏が収監される事態に及んだことで、目立ちすぎると叩かれるのではないか、大きな権力に立ち向かっていっても所詮は潰されるのではないか、そうであれば、リスクをとってまで起業したくはない、そのように考える若者が出てしまったことも否定できないと思います。
経済に活力を及ぼしていくためには、リスクをとって新規の事情を行う者の存在が不可欠です。
是非、堀江氏には起業家を目指す若者の目標として、今後も、新規の事業に果敢に挑戦していただきたいと思います。
偉そうなことを書かせていただきましたが、実のところ、堀江氏は、私の中学高校時代の一つ下の後輩にあたります。
ガンホー会長の孫泰蔵氏も私の一つ下の後輩です。
当時、母校から東京大学には、40名から50名が進学していました。地方の高校から上京してきた仲間として、前後の学年の人間のことは良く話題に上っておりました。
孫泰蔵氏は、高校時代生徒会長を務めるなど、当時から目立つ存在で、私の同学年の人間で泰蔵氏のことを知らない人間はいないくらいの存在でしたが、堀江氏は、私の学年ではほとんど無名の存在でした。
ある種目立たない存在の堀江氏が、突然、「時代」をつくったのです。
大学在学中から、私も起業を目指しておりましたが、結局は失敗し、日々の生活にも困る状態が続いていました。
その中で、堀江氏の「活躍」に、非常に勇気づけられたことを今でも明確に記憶しております。
堀江氏とは、10年近く同じ場所にいたはずですが、話した記憶はありませんし、直接の面識もありません。
ただ、堀江氏は私が目指したネットビジネスの世界で「成功」し「時代」を作りました。
そんな彼を、私は尊敬していますし、同じ場所で過ごせたことを誇りに思っています。
堀江氏には、一度失敗してもやり直せるということを、現在の若者に示していただきたい、そして、私が勇気づけられたように、起業を目指したにも拘わらず、失敗してしまった若者に勇気を与えていただきたいと思います。