「裁判官マップ」


湘南平塚事務所弁護士の最所です。

弁護士の田中一哉先生(サイバーアーツ法律事務所)が、全国の裁判官2500名全員の情報を公開するサイト(「裁判官マップ」)を公開しました。

弁護士ドットコム「裁判官2500人を可視化「裁判官マップ」公開、口コミ投稿に「圧力になる」と懸念も…開発者の弁護士に聞く」

このサイトでは、各裁判官に対する「口コミ」を匿名で投稿することができます。

裁判官は、判決で、白黒をつける仕事ですので、負けた側からすれば、辛辣な意見を書きたくなるのは当然のことです。また、だからこそ、その記載内容を、そのまま信用すべきでもありませんし、仮に、批判が殺到している裁判官がいたとしても、決して、その裁判官が悪いわけでも、能力が欠けているというわけでもありません。

その点は、利用する側としても、当然に、差し引いて見なければならないと思っています。

とはいえ、批判に晒されることになる裁判官としては、内心、穏やかではないでしょうね。

しかしながら、インターネット上の誹謗中傷に取り組む弁護士の立場としては、これまで、真偽の判断ができる内容のものであるにも拘わらず、「意見」である、この程度の表現は、受忍限度内の社会的評価の低下に過ぎないなどとして、請求を棄却した裁判官も多数います。

では、自分たちが、批判された場合に、それを、「受忍限度内」であるとか、「意見」であるから、当然のように我慢すべきであるとして、否定することができるのでしょうか。

そもそも、できなければ、そのような判決を書くべきではないのは当然でしょう。

田中一哉先生は、『Googleマップの口コミに関する名誉毀損訴訟だったのですが、裁判所は「Googleマップの口コミは、一般的に、投稿した個人の主観的な事実の認識、評価を示すものと理解されており、閲覧者において、直ちに投稿された事実や評価を信用するというものではない」として請求を棄却しました。』と、弁護士ドットコムの取材に回答されています。

「裁判官マップ」の場合、裁判で負けた側が、辛辣な意見を書きたくなるのは当然ですから、そこに投稿された内容をそのまま信用することはありません。これは、「Googleマップ」以上に、当然だと思います。

裁判官には、絶対的な権力が認められている以上、他人から批判されることがあっても良いと思います。

自分自身の問題として、捉えることができない裁判官に、インターネット上の誹謗中傷の問題について判断して欲しくはありませんし、判断した事項については、責任をもっていただきたいと思っています。